全国webカウンセリング協議会 いじめ・ひきこもり・不登校・ニートの子どもをもつ親、および本人に対する心理学的援助を中心とし、豊かな国づくりの推進を図ることを目的として設立されました。

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カウンセリング事例
実践カウンセリングにはどのようなものがあるのか、いじめ・不登校・ひきこもり・ニートの事例について、ご紹介させて頂きます。
いじめ 不登校 ひきこもり ニート 家族
ひきこもり 出口のないトンネルはない。あきらめず、家族の協力でひきこもりから脱出。
高野 光弘(仮名) 21歳
 光弘は、中学時代から不登校気味だった、私立高校に合格したが1ヶ月で学校に通わなくなり退学。その後中学浪人予備校に通い、翌年過年度生として高校を再受験し希望校に入学した。しかし、夏休み明けからまた学校に通わなくなり、そのまま退学。家から外にも出なくなる。最初のうちは親とも会話をしていたが、翌年の1月1日から一言も言葉を話さなくなった。お風呂にも入らず、着替えもせず、髪も髭も伸ばしっぱなしになっていた。トイレと食事以外は自分の部屋にこもりっぱなしの状態だった。光弘には4歳下の妹がいるが、お兄さんを見かけると「虫がわく」と言って殺虫剤をお兄さんにかけていた。ひきこもりは5年間続いた。
 光弘の父親は中学校の教師で、母親は専業主婦。4歳下の妹は、高校1年の時は欠席が多く単位オーバーになったが、補習を受け何とか進級できた。しかし、2年になっても欠席が続き、結局退学する。父親は、バスケット部の顧問で土曜・日曜も学校に行くことが多く、母親は、もっと自分の子どものことを考えてほしいと不満に思っていた。父親は穏やかで、子どもをおこるようなことはほとんどなかった。母親はかなりの過干渉で、兄、妹ともに自分の思い通りに育てたいと言う思いが強かった。子育てのことで、夫婦間での言い争いはいつも耐えなかった。 
 
対応
 母親、父親のカウンセリングをやっていく中で、夫婦間のすれ違いがなくなり、会話や笑顔が増えた。母親の干渉もなくなり、子どもを見かけると必ず反応がなくても話かけることを続けた。また、手紙を通しての会話を続けていった。これにより、光弘に最初の変化がでてきた。父・母が居間でテレビを見ているときに、光弘はビデオを2人に持ってくるようになった。(自分が見て面白かったビデオを親にも見てほしかったのだろう。)この時以来、居間に下りてくる回数は増えていった。子どもの部屋の前には下着の着替えと手紙を置いておいた。2日たったらいったん片付け、また2日後に違う下着と手紙を置く。これを繰り返した。3ヶ月後、母親が外出して帰って来たときに下着がなくなっていた。洗濯機の中には、光弘の下着が出ていた。シャワーも浴びた形跡があった。翌日、母親が居間でテレビを見ているときにハサミを持ってきて「髪を切ってくれ」と言ってきた。5年ぶりに聞く光弘の声であった。母親は、光弘の髪を切り、髭をそり、その後、光弘はお風呂にお湯を入れ2時間かけて入浴した。その日以来、何事もなかったかのように光弘は家族と会話をするようになったのだ。
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